生神さまっ!

十二、春ノ桜

ゆっくりと、目を開けた。






「……ん…………」





体がまだ、ズキズキと痛む。


筋肉痛どころじゃない、この痛さは…尋常じゃ、ない!



…丸一日ぐらい、ぐっすりと寝たはずなんだけど。




卑弥呼との戦いに疲れながら、なんとか着いたこの屋敷。



アマテラス様はいつもと同じように微笑んでいたけど、その笑顔はやっぱりいつもより…なんていうか、ちょっと嬉しそうだった。



それに、私達4人の無事を見て、大分安心したみたい。




そのあとすぐに私達は、眠りに着いた。

…そして、




「……丸一日以上、寝ちゃったかも」





んー!と伸びをしながら起き上がり、痛む肩を抑えながら最近やっと覚えた着物の着方を思いだし、がんばって1人で着ていく。



体も洗いたいし…なんか、血なまぐさい気がしてならない。





それに、春の玉がどうなったのかも…気になるし。





< 180 / 686 >

この作品をシェア

pagetop