生神さまっ!
「…神は万能。確かにそうかもしれません。

私は人を操ることができますし、術を使えば人間で1番強い者でも5秒も経たずやっつけてしまうでしょう」




…怖い。神様、怖いです。



ただ…今のアマテラス様は、そんな怖さなど私に一切も感じさせてないけれど…




「しかし、私でも手に負えないのは、この天界の神達です。

私より強い者もいるでしょう」




「…何の話ですか」




…琥珀色の目が、全く揺れずに私を見つめる。




「秋奈。

あなたは、四季を愛しておられるでしょう?」




「…はい」




「その"四季"がなくなってしまったら。

天界で消えるのなら、いずれ人界でも消えます。


…失われた天界の"四季"を救えるのは、


あなた含む、4人しかいないのです」




"四季"…大好きだよ、春も、夏も、秋も、冬も。



私はいつだって、その季節と共に生きてきたのだから。



けど急にそんなこと言われても…




「…あなたがもし四季を救う決意をされたなら、

あの事件の真実を知ることもできるでしょうし、

あなたの冷たい心も解かせるでしょう」




「真実を…」




「ええ…少々ずるい手を使ってしまいますが」




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