生神さまっ!

四、懺悔ノ刻

ただ、泣く。


自分自身、これほど涙が溢れるとは思わなかった。



ただ、今までに堪えていた涙が一気に溢れたように。

タガが、外れたんだと思う。



この1年間、ずっと堪えてきたはずの涙の量は、予想以上に多かった。




「………ゆっくりでいいから、さ。

……秋奈の言う"罪"を…俺に教えて」




「…わたし、の…罪……

…でも、これは聞いて心地のいい話じゃないよ…」




「わかってる。これでも、俺は秋奈をこの数ヶ月間見てきたつもりだよ。


……俺に話して、罪を分けてよ。

全部、打ち明けて」




「…でも、私…冬斗に嫌われたくない」



ふっと笑う、冬斗。

温かい手が私のほおを包む。



「可愛いこと言うね。

でも、バカだよ秋奈は。俺は簡単には秋奈を嫌いになれない」



「けど…本当に、良い話じゃない。

私は…


多分、4人の中で1番罪が重い」



罪の意識があった。

けど、止められなかった。



悪いと知りながら、思ってしまった。

何度も最低だと自分に言い聞かせたけど、無駄だった。




「……大丈夫。

…俺たちが真逆の立場だった時、
秋奈は俺を迷わず救ってくれたからね」




「え…?」




それ…なんの、話?

頭がぼーっとしているせいかもしれないけど、思い出せない。



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