生神さまっ!
そう、私が殺した。



2人を、全てを。







「………神様、ありがとう…だなんて。

あの時はそう言ったけど。


……神様、

あの力は…なんだったんですか」




私に当たるはずだったガラスが、全てお母さんとお父さんに当たる。


私に透明なバリアでもはられてた?…信じたくないけど、あながち嘘じゃないかもしれない。





誰にも吐き出せない。

あの地獄の3年間と数ヶ月。


亮太に出会って…弱くなれた。

全部全部吐き出して…そして、美久の存在を知って、


私は、強くなれた。




コントロールできない感情は、全てホンモノだった。



あの時の笑顔に、嘘偽りはない。





だから、私は……罪を背負うよ。




許されない、消えない、かなしい罪を。




唯一残ったのは、お腹にできたヤケド跡。




これを見るたびに、私はこの事件を思い出し…一生、忘れずに、とらわれて生きる。







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