生神さまっ!
【第四章】黒ハ雪
誰が決めたのだろう。

黒こそ、邪悪な色だと。




誰が決めたのだろう。

冬こそ、寂しき季節だと。






とても寒い日に降る雪は

なぜか自分の心を暖かくさせた




ただ降りゆく雪を見ているだけで

なぜか落ち着いていた






長い長い運命に示される道筋が

もし1つしかないのなら




ここでどう足掻いでも

きっと神様に決められているのだろう、と





あの時あんなことをしなかったら

もしかしたら別の運命を送れたかもしれない、だとか






そんなことは思わない






だって










自分の運命は、

全て決められているのだろう?












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