生神さまっ!

七、春ノ樹サクラ

『さようなら』







そんな声が聞こえた。







「っ、!?」




「わっ!!…びっくりさせんなよ秋奈ー…俺、心臓飛び出そうだったわー…」





…え?


ここ…私の部屋だ。



そして、布団に半身起き上がった状態でいる私。



横にはニコニコな夏樹。




…どうゆう状況よコレ。




「いや〜びっくりしたわー…

急に起き上がるんだもんな、秋奈。


大丈夫か?体、痛いところとかない?」




「う、うん…ナッシング」



「おー良かった良かった。

んじゃ、変化があったのは見た目だけだなー。似合うぜ、ソレ」




ソレ?


夏樹が指さす先…私。



いや、違う。



髪の毛……?




無駄に長い黒髪をつまんでみる…



……………!?




「な、ナニコレ!?」



「いやーおめでとうな秋奈。

晴れて術が使えるようになってー」



「じゅ、術!?

いや、それよりコレなに!?マイヘアー!?」



「オウ、オウ、イエース。

イッツユアヘアー」



…ばたん、と布団に寝転がる。いや、もう体の力が抜けて。



「おい秋奈、大丈夫かー?」



「…大丈夫じゃない」



「いや、お前頭以外は大丈夫だから安心しろよー」



…それ、ちょっと語弊があると思う。



決して夏樹は私の…頭の良さとか、馬鹿さを言ったんじゃない。多分。




「…私、まだ15歳……」



「いやー若白髪って言葉もあるし」



「ソレとコレは違うでしょ!




なんで…なんで私の髪の毛、




真っ白なの!?」




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