あるワケないじゃん、そんな恋。
マジで聞き返すなよ。
お前のミニスカ履いた足、思い出したなんて言えねーだろ!



「何でもねーから気にするな!…お前の毛糸パンツと同じ色はヤだけど、帽子編んでくれるなら貰うよ。頭スースーして風邪引きそうだから、今はとにかくあっためてくれぇ〜〜!」

「調子に乗るなっ!寄らないでっ!!」


グイグイ押すなよ。
こいつホントに色気も可愛げもねーな。



「……お前、ホントに俺のこと好きなのか?」

「えっ?…さぁ、どうだろう〜〜?」

「…可愛くね!だからお前は恋愛処女のガキだって言うんだ!この天然女っ!!」

「ひっど〜!それ禁句って言ったでしょ!そんなひどい言い方ばっかしたら口きいてやんないよ!!」


ブチブチ言いながらツマミ食ってんじゃねーよ。
そんなことさせてたまるか。



「……菅野」

「んっ?」


チュッ。



「ゲッ…!何すんの!!」

「隙ありぃ!セカンドチューもらい!」

「セ……セカンドチューって………」


狼狽えてやがる。
おもしれ〜〜!!



「もうっ……!絶対に口きかないっ!!」


そのセリフ何度言うよ。進歩ねーヤツめ。



「……菅野、覚えとけよ」


「な…何を……」


距離置こうとすんな!
これ以上チューはしねーから!



「お前の初めての相手、全部俺だからな…!」


「……っ!」


真っ赤になって照れるなよ。


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