キミへ。 ~背中の『2』~


部活が終わり、久しぶりに夕輝の隣に並んで歩く。


「あっちー。」

「夕輝はまだ頭涼しいじゃん。」

「お前馬鹿にしてんの?」



夕輝と会うと、だいたい言い争いになる。

その、気を使わない感じが結構いい。



「明日の予選、絶対勝つ。」

とか言いながら家に入ってく夕輝。


マイペースだ。

ばいばいぐらい言いたかったのに!

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