キミへ。 ~背中の『2』~
「好き。好きだよ、ゆう。」
「な…に、言ってんの拓実…。」
抱き締められてる腕に、力が入る。
うそ…、うそ…。
「俺、ずっとゆうしか見れなかった。」
『〜♪』
待ち受けに光る、『夕輝』の文字。
「あ、あたし…電話、出なきゃ。」
机の上の携帯に手を伸ばしたとき…。
ぐっ。
「痛…っ!拓実…、痛い…!」
手首を掴む力が、どんどん強くなる。
「出んな。」
ガシャッ…!
携帯が落ちる音と共に、あたしたちは床に倒れた。