嘘と秘密~悲しいラヴァーズ~
スカートの裾をギュッと掴んだ。


春山くんが顔を上げた。


真っ直ぐ彼を見る。


「嬉しいよ。すごく嬉しいけど…、恭也くんの顔が浮かんだ」


そのまま続ける。


「こんな私を好きになってくれてありがとう!!」


「俺、フラれたんだよねー。…でも諦めないから。是永が芹沢を忘れるまで」


「それ、いつになるかなー?」


「え、そんなこと言うなよ」


私と春山くんは笑った。


よかった…。


「あ、そうだ。ひとつだけお願いがあるんだけど」


「ん?何?」


「海斗って呼んで」


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