それいけヒーロー部
「くるみちゃん、諦めてオレらと一緒に悪者退治しよう!」
「いくら銀次郎の頼みと言えど、それは聞けないよぉ…」
「銀次郎って誰?」
「間違えました!」
「…さっきからなんだよそのくだり。」
「お気になさらず。で、あたしはどうしたら解放されるんでしょうかね?」
「オレらと一緒に活動してくれるっていったら!」
「なんて悪徳商売なんだ…第一、あたしケンカとかできませんよ?」
「サラッとどの口が言ってんだよ。朝3年を伸したのはどこの誰だ。」
「あ、というか海先輩!なんで朝助けてくれなかったのさ!あんた絶対あたしって気づいてたでしょ!」
「ヒーローはばれちゃいけないから変身してからじゃないと戦えないんだよ。それにお前がこの学校にいるって知らなかったからびっくりしてた。」
「本当に馬鹿!」
びっくりする前に助けろよ!
「大丈夫だよ。この学校でお前より強いのなんてそうそういないから。心配スンナ!」
「うるさい馬鹿!」
なんか海先輩と会話するの久しぶりだけど、やっぱ疲れるなあ…
早くマリリンにおいしい牛乳買ってもらわないと。
「よし、じゃあくるみちゃんが入隊したことだし、コードネーム決めよう!」
「いつの間に入隊したのあたし?!」
「…くるみちゃん、もう諦めた方がいいと思うよ。オレの時もこんな感じだったし…」
「陣野くん…君も被害者なのか…」
「でも入っちゃえば楽しいから。それは約束する。」
「いや、でも…」
「うーん、くるみだから、カシューナッツだろ?もうカシューでいいんじゃね?」
「おお!海にしてはかわいい名前!カシューか!いいね!」
「もう決まってる…だと…?!」
「カシュー、これからよろしくね!!」
そんなこんなで変なヒーロー戦隊に入隊が決定しました。