それいけヒーロー部

「生徒会室って今誰もいないんですか?」


「え?みんないるけど?」


「なんであたしここに来たんですか?沼田先輩にだけ情報流せばいいんっすよね?」



「ちょっと今度の会議で使う資料の帳合が多くてさ、手伝ってもらおうかと思って。ひまでしょ?」



「……完全に雑用として呼ばれたわけですね。

というか、いきなり付き合ってる設定とかヤメテくださいよ。せめて先に言っておいてほしかったです。」




「だって突然の方が面白い反応が見られるじゃない?君ってつつけばつつくほど面白いから。」



「あれれ完全に楽しんでるぞこの人。」



「せっかくなら何事も楽しい方がいいと思わないかい?」



「先輩の楽しみ方は趣味悪いんで辞めといた方がいいかと思いますよ。」




「そう?ま、オレは楽しければそれでいいから。じゃ、行こうか。」




そう言って目の前のドアに手をかけた沼田先輩は、ひときわ楽しそうな笑顔でその勢いのままにドアを開いた。





「ようこそ。生徒会へ。」





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