恋も試合も全力で!【番外編】


ある日の昼休み。

あたしは遼多のことを、親友の由真に話した。


由真は、遼多のパートナーの結城陸と付き合ってる。

陸に告白されたのが付き合い出したキッカケ。

好きな人に告白されるとか、うらやましい。


「遼多ねぇ……」

「なんであたし、避けられてんだろ…」


空き教室で、外を見ながらぼやくあたし。

何かした覚えはないし…

遼多は怒ってるって感じじゃない。

だからあたしは嫌われてないと思うんだけど…


「遼多にも、青春が来たってことかな」

「え? 青春?」


由真の言葉の意味が分からなくて。

由真の顔を見ても、意味深な笑みを浮かべてるだけ。

分かるように説明してよ~;


「遼多は大事なことに気付いたんだよ」

「えぇ? だからそれが分かんないって」




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