恋も試合も全力で!【番外編】


香波は、
俺の腕の中でそっと目を閉じた。


俺を感じてくれているんだろうか?


付き合い出した頃よりも、確実に好きが大きくなってる。

俺をこんな気持ちにさせたのは、香波ただ一人。


だから、ずっと守っていきたいって思う。


明るくて、
いつも元気な香波も、

俺の腕に包んでしまえば、こんなにも小さい。


強く見せているだけで、本当は誰よりも弱いんだ。


一緒にいるうちに、少しずつそれが分かってきた。


だから俺は、いつも香波の支えになろうと、

手を差し伸べるんだ。

それを香波は、素直に受け取ってくれるから、
更に好きになる。


恋というサイクルの中から、俺はもう抜け出せないんだ。


抜け出そうとも思わないけど。




< 158 / 162 >

この作品をシェア

pagetop