先生と私
3.


わたしはその人の全てが好きだった。


少し短めのスカート、大きめに縛られたスカーフ、肩のあたりで揃えられた綺麗な黒髪、少し角ばった文字、細くて綺麗な指、高くて綺麗な声、問題を解いてる時の真剣な表情。





「先生」




はっとする。


また見蕩れていた。


内心ドキドキしながらも、わたしは平然を装い、その子の解き終えた問題のまるつけをする。


その子、野中ゆいは、わたしの太陽だ。


そう、わたしの片想いの相手は教え子だ。


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