こじらせ女子の恋愛事情
『遅くなって申し訳ありません。

明日の19時に打ち合わせをお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?』

メールに書かれていた内容に、私は驚いたのだった。

「明日か…」

予定はないと言えばないけれど、まだ書き下ろしの話はまとまっていない。

いや、今は関口女史からのメールを返さなければ。

私は了解ですと関口女史に返事を送ると、テーブルのうえにスマートフォンを置いた。

「はあ…」

息を吐くと、テーブルのうえに突っ伏した。

結局、いろいろとあり過ぎたから話が全然まとまっていないや…。

どうしよう、明日だよね!?

明日の午後7時までに書き下ろしの話をまとめないと、もう間にあわないよね!?

そう思ったら頭痛がしてきて、私は両手で頭を抱えた。
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