こじらせ女子の恋愛事情
「全然意味がわからないんだけど…」

呟くように言った私に、
「浜崎さんの父方のおじさんって、弁護士さんでしたよね?」

松坂くんが言った。

「えっ?」

何で知ってるの?

誰にも教えたことないのに、どうして彼は知っているのだろう?

「詳しいことは、弁護士さんの彼に聞いた方がいいと思いますよ。

俺が話しても、あなたは信じてくれそうにありませんから」

松坂くんはそう言うと、椅子から腰をあげた。

おじさんに聞いた方がいいって、どう言うことなの?

そう思いながら松坂くんの背中を見ていたら、
「お待たせしましたー」

店員が先ほど注文したメニューを運んできた。
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