こじらせ女子の恋愛事情
「もう少し言うなら、あなたは自分のプライドを彼女に傷つけられたことが許せないから私を利用して仕返しをしようとしているだけ」

「そんな人聞きが悪いことを言わないでくださいよ。

と言うか、彼女に仕返しなんて考えてないですよ」

「どちらにせよ、私はやらないから。

はい、論破」

某イヤミ課長よろしくと言うように話を切りあげると、私は松坂くんの前から立ち去った。

「いや、論破じゃなくて…」

まだ何かを言いたそうな松坂くんを無視した。

全く男がガタガタガタガタと文句を垂らしてるんじゃないわよ、情けない。

「おかげで昼休みが後15分しかないじゃない!」

お昼ご飯を食べながら書き下ろしの話を考えたかったのに、まさかの邪魔者登場で台無しになってしまった。

本当にロクでもないんだから!

私はお昼ご飯を買うために、1階にある売店へと向かった。
< 33 / 183 >

この作品をシェア

pagetop