こじらせ女子の恋愛事情
次の日は休みだから、関口女史につきあうことにしよう。

私も仕事のこととか小説のこととか、いろいろと話したいことはある。

関口女史に了解のメールを送信すると、いつものように小説の更新に集中した。


翌日。

パソコンの画面に表示されている時間が定時を差したその瞬間、パソコンをシャットダウンさせた。

課長に書類を提出すると、
「では、これで失礼します」

「おう、お疲れ」

カバンを持って、オフィスを後にしようとした…のに、
「浜崎さん、帰るの早いですね」

聞き覚えのある…いや、聞きたくなかった声に話しかけられた。

クソ、嫌みか。

お前はイヤミ課長か。

それとも、「おそ松さん」に出てくるイヤミさんか。

心の中で毒づいた後、声の主の方に振り返った。
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