こじらせ女子の恋愛事情
昼休みになった。

今日は気分転換も兼ねて、久しぶりに外でご飯を食べることにしよう。

普段は混んでいる可能性があるから外にはあまり行かないけど、たまには外で食べるのもいいかも知れない。

財布を手に持って会社を出たら、
「あっ、浜崎さん!」

うわっ、また出たよ。

無視する訳にはいかないので振り返った。

予想通り、松坂くんだった。

「浜崎さん、これからお昼なんですか?」

浮かべている笑顔は天使だけど、私からして見たら悪魔でしかない。

「そうだけど、何か用事?」

とっととどっかに行けよ、このクソチャラ男。

舌打ちしたい気持ちを押さえながら、私は松坂くんに聞いた。
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