総長と女番長 ~ときどきお兄ちゃん~
third

翌朝ーいつものように起きてカーテンを開けた。空はどんより曇ってる…。

心も曇りそう…なんて思いながらも学校にいく準備を始めた。

制服に着替えて…鞄を持って部屋を出た。
階段を下りるとお母さんがお弁当を作って待っていてくれる。

それだけで私は幸せを感じる。

鞄にお弁当を入れると、私はいってきまーすと家を出た。

横を歩く生徒たちを横目に早足で学校まで来た。

グランドで結城に挨拶されたー

おはようー

私はうつむいた。無意識だった。けど、何となく恥ずかしくて…。


小さく返した。おはようー


早足で逃げるように歩く。結城は負けじとついてくる。

バカ…何でこーゆうときだけついてくるのよ!!

心の中で叫んだ。

って私は何意識してるんだろう…今更…いつもと変わらない日常なのに…。

気にすることないはず…結城はいつも私の隣を歩いてる。

うん、そうだ、何も変わらない…。そう自分に言い聞かせた。


教室に着いて自分の席に座った。

結城に見られてる気がする…多分気のせい…

意識しすぎだ、私。

HomeRoomがあって普通に授業は始まった。何も変わらない。

いつものように寝て過ごしてるとあっという間に授業は終わっていた。

ランチの時間…

結城が隣にいる。少し意識をしながらも普通にお弁当を食べている私、

少しぎこちなくなってるかも…。

いよいよ文化祭だね、明日…

と私が声をかけると、

そうだね~と呑気に帰ってきた。

明日の準備は出来てるの?と聞けば、

まぁ一応…と答えを濁してきた。

珍しく濁してる結城に違和感を覚えながらも、そうとだけ返事した。

会長が尋ねて来た。

放課後、生徒会室に来るようにとのことだった。

何だろう…と少し考えたが、

もしかして…特攻服のことかな?と思うと

ワクワクした。

どしたの?ーいつのまにか横に来ていた結城は聞いた。

放課後、生徒会室に来るように言われた

と言った。

そうかー結城は席に戻った。

昼からの授業が始まった。この日は七時間目まである。

だるくてしょうがない。どうサボろうか、考えたが…答えは見つからず、

結局、机に突っ伏して寝るしかなかった。

訳のわからない単語は眠気を誘うものでしかなかった。

そうして七限の授業は終わった。

放課後になり、私は生徒会室に向かった。初めて入る生徒会室に、

どきどきとワクワクが入り交じる。

ドアをノックした。中からどうぞと声が聞こえて中に入った。

初めて入ったその空間は今までに感じたことない異様な光景だった。特に何かが凄い!!というわけではなく、そこにあるオーラや圧を肌で感じた。

会長が奥から特攻服を持って出てきた。

最後の微調整するからきてみてくれないか?って。

奥空いてるからから…って。

私は特攻服を持って奥の部屋を借りた。

そして、着替えてみた。

思った以上にピッタリだった。
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