with you*初めて気付いたこの気持ち*
「彼方には、わかんないよ」


「え?」



彼方は戸惑っていた。
そりゃそうだ、私が突然こんなこと言うんだもの…



「帰って」



戸惑う彼方を部屋の外へ追い出し扉を閉める。



「おい、四葉!」



扉の外から呼ばれても、再び開けることはしなかった。

少しして、彼方は諦めたように言葉を残していった。



「四葉、俺は誰と付き合おうと四葉のことは大切な幼馴染みなんだよ。
だから、気が落ち着いたらまた、前みたいに話してくれよ…」



彼方が家から出ていってからその場にへたりこんだ。


あたしは馬鹿だ

だって今になって気づいたんだもの


彼方が好きだって…
< 10 / 24 >

この作品をシェア

pagetop