夏の雫に恋をする
違う!アタシがコケたんじゃない!

「あ、ごめーん。足にひっかかった?」

後ろの席のアイツがわざと足を出していた。

アタシは心の中で火山が爆発するくらい怒っていたが、ここで怒ればまた笑われる・・・そう思い、グッとこらえた。


後ろの席のアイツは笑っていた。

いかにもアタシをバカにしているように。


アタシはにらんでやろうと思ったが、そういう気にはなれなかった。


くろぶちメガネの男の子。髪はさらさら。

「うわッ!こいつカッコつけてんの!?」

でも後ろのヤツは校内で一番人気の男子だった。

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