《詩集》ノートの片隅で文字が踊る
13.
消えたいと言った私に
あなたは
〝僕じゃ力になれないか〟
〝助けたいよ〟 〝助けるから〟
〝消えてほしくないよ〟
なんて言ったけれど
じゃあ なんで
助けてくれなかったの?
ボロボロになるまで
気づきもしなかったあなたに
助けられるなんて思ってるの?
ねえ 私は
助けてって言えないの
だから
消えるしかないんだよ
だって 助けてと言わなければ
誰も気づいてはくれないのでしょう?
誰も助けてはくれないのでしょう?