《詩集》ノートの片隅で文字が踊る
18.
君が作ったシナリオ
ゴミ箱に投げ捨てたままのそれを
誰かが拾って劇を始める
主人公はもちろん君
シナリオも見せられないまま
舞台に立たされて
やがて気付く
自分が作ったでき損ないのシナリオ
きっと最後はbad end
自分で作った 知っている
最後は確かにbad end
これがシナリオ通りなら
私は幸せになんてなれやしない
そう思うなら変えてごらん
シナリオなんて知らないふりで
さあ、思うままに
それでも
いつだって君の演技は
シナリオ通り
抗ってるふりをして
やっぱりラストは変わらない