君に熱視線゚
3*ランチ

そして、明くる日──


約束通り、周りの女子の羨望の眼差しを全身に浴びつつ、苗達は晴樹に連れられて学食に来ていた。

店内は学食と言うよりも、なんだか高級感漂うカフェテリアのようだ。そして、テーブルに置かれた小さなドリンクメニューを見て苗は驚愕している…




*アメリカン―700Yen
*ブレンド―700円Yen
*カフェオレ―900Yen
*エスプレッソ―1200Yen



(…なにっ!?
たかがコーヒーにこんなに金払うんか!?)


苗はムッとしていた。

学食の席に着き、晴樹は苗達にメニューを見せて好きな物を頼めと言った。

ここは学食と言っても普通高校にある学食とは明らかに違い、某有名レストランと同じメニューが一律千円で食する事が出来る。

苗はメニューを見てから晴樹に言った。

「カタカナが多くて意味わかんないよ。兄さんのお勧めでお願いします!」

「‥‥わかった」


晴樹はとりあえず、苗の好みを大まかに聞いて料理を注文した。

苗は、その間も学食の雰囲気を眺めながら口々に意見を言っては表情をコロコロと変える。

そんな苗を見て晴樹は

(飽きない……)

そう思っていた。
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