君に熱視線゚
6*伝説マン
ガヤガヤとざわつく屋内。

「お前達静かにせんか!!」

元、二ノ宮の敷地にも新しい校舎と体育館が建てられ、今日は再来週に行われる学校行事の学年対抗スポーツ大会の種目決めのため、学年全部の生徒がここへ集まっていた。


バレーやバスケ、サッカー水泳、等々‥

いろんな種目の中から自由に選べるのだが部活をしている生徒は部活と同じ種目を選んではいけない決まりになっていた…


学年ごとに分かれて話し会いをし参加種目を決めていく‥


「なえちんは何にする?あたしバスケにしようかな」

「学年対抗だったら3年が勝つに決まってんじゃん!どうせ負けるんだからなんでもいいよ‥‥‥取りあえずバレーにでもしとこうかな?」


諦めがちの苗に由美が言った


「絶対負けるとは限らないじゃん。聞いた話しだけど3年前のスポーツ大会は1年が全種目優勝そうなめしたって!やればできるって!!」


「え~いいよぉ勝ったって人生変わる訳じゃないし…第一面倒くさい」

ああ言えばこう言う……。そんな苗の耳がピクリと動いた。

「いいかぁ!優勝した学年にはノート10冊と鉛筆1ダース全員に配られるからな!」

「──…なぬっ!」

遠くから聞こえた声に苗の目が見開いた。

「由美!短い青春、スポーツで汗流さなくてどうするっ!!
あたし何だか燃えてきたよ!!」

「‥よかったね」


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