君の優しさに拳銃を突きつける
「零、話ってなんだ?」
食事を終えた俺たちは
颯専用の部屋に移り話をはじめる
「颯のお姉さんのことだ
単刀直入に言う
あの子はあちら側の人間か?」
「っ!?」
颯が驚くのも無理はない
きっと颯は俺が反対するとでも
思ったんだろうな
でも
今はそんな話をしている暇はないんだ
「それは……そう意味で言ったんだよな?」
「ああ」
颯が何を考えているのか詠めない
自分を容易く殺せる颯
俺たちと裏の話をするときは
いつも自分を押し殺す
「なぜ…そう思う?」
だからか
颯は普段よりも一段と声が
低く変わっている