君の優しさに拳銃を突きつける








「零、話ってなんだ?」





食事を終えた俺たちは



颯専用の部屋に移り話をはじめる








「颯のお姉さんのことだ


単刀直入に言う






























あの子はあちら側の人間か?」







「っ!?」






颯が驚くのも無理はない




きっと颯は俺が反対するとでも



思ったんだろうな









でも







今はそんな話をしている暇はないんだ



















「それは……そう意味で言ったんだよな?」





「ああ」










颯が何を考えているのか詠めない




自分を容易く殺せる颯


俺たちと裏の話をするときは


いつも自分を押し殺す








「なぜ…そう思う?」






だからか



颯は普段よりも一段と声が



低く変わっている











< 60 / 155 >

この作品をシェア

pagetop