満月の下の狼
罪悪感

滉side

滉「先生っ!美月は!?」

春洸の手術が終わったと聞いて倒れた美月。
それから、数時間後先生が手術室から出てきた。

「命に別状はないです。あの出血量で意識はあったのは驚きですね。」

涼太「よかっ…た。」

ホッと俺達は安堵の息を吐いた。

が、

「ですが、いつ目覚めるか分からない状況です。」

は………?

涼太「どういうことだ?」

涼太の低い声が静かな病院の廊下に響いた。

「命に別状はないと伝えましたが、
それは目が覚めた場合の時です。
このまま一生、目覚めないことも…」

< 294 / 330 >

この作品をシェア

pagetop