さよなら苺飴
君の一秒


桜の木下

ゆらゆらと揺れる君の髪と
綺麗な横顔を更に美しくさせるための
これでもかというくらい長い睫毛
揺れる度に微かに香るシャンプーの匂い
せせらぎの綺麗な音が
今でも僕は鮮明に覚えている

〝ねえ、私はね〟

君がその言い出し方をする時はいつも変わったことを言う


それは今までの思い出の中で一番印象深く
僕の一番好きな言葉だ。





〝どんな嫌なことでも、幸せなことでも一秒後には過去になるんだよ、時間は平等で無慈悲だよね、だから私はどんな事でも全力で頑張りたいって思うんだよね。だからある程度の結果は頑張ったから平気なんだ〟



桜の木下を散歩する前に
たしか君は大学の発表で大きな失敗を犯してしまったんだよね


僕はそれを励まそうとしたら
君はそう誇らしげに言っていたね




君はいつでも全力だ
僕に甘える時も
バイトも
自分磨きも


完璧主義とは少し違う


なんて言葉にしたらいいかわからない
とても不思議な君を
僕は愛してやまなない





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