不良様と生徒会長様!


凄いスピードで大量の服をあさり始めた母さん。私は、そんな母さんを見たこと無いのでどうしようもなくただ驚いていた。



「これなんかどう?」


母さんが見せてきたのは、ピンクの花柄ワンピだった。そのワンピの上には、ハートのネックレスとハートのピアスが置かれている。



「…無理っ、私は真っ黒で良いです…。」




「アンタねぇ…。折角、夜琉以外に好きってくれる人が現れたってのに男っぽくてどうすんのよ。」



「…。」



まぁ、こんな私のこと好きなんて言うの夜琉か八神しか居ないだろうけど。女らしい服なんて、着たことないし…。



「ちゃんと化粧もしてあげるわよ。」



「分かった…。」



私は渋々花柄ワンピを来て母さんに化粧をしてもらうことになった。手際よく化粧をしていく母さん。しばらくして化粧が終わってゆっくりと目を開けると、鏡にはいつもの私とは違う自分が映っていた。








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