【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜
「ふふ。それじゃあ、私は先に行きますね」
「あ、うん」
「俺達ももう少ししたら行くからー!」
もう少ししたらって。
もう少しで部活始まるじゃん。
「瑠星」
未菜が離れて行くと、翼は俺に背を向け名前を呟いた。
「なに?」
「抜け駆けは禁止だかんな」
「は??」
抜け駆け?いったいなんの?
「......っ瑠星...お前ってやつは」
翼は俺の方を振り返ったが、その表情は困ったように見える。
俺なにか困らせるようなことしたっけ?
頭をフル回転させるが、これといってなにも思い出せない。