【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


帰り道は山野さんへの質問タイムだった。



好きな食べ物はパスタで、好きな動物は猫。

前の高校は東京の学校で、親の転勤で北海道に来たらしい。



そして、話していて山野さんは意外にも笑いのツボが浅くずっとニコニコしていた。



別れる時には意気投合し、みんな下の名前で呼ぶ程までに。

さすがに俺は呼び捨てが抵抗あり、ちゃん付けだけど...



「したっけ、また明日ね!千沙!」



千沙ちゃんと分かれる時、未菜は今日1番の笑顔を向け手を振った。



「うんまた明日!未菜!瑠星先輩!」



それに負けないように千沙ちゃんも大きく手を振る。

名前を呼ばれ俺もニコッと微笑んで手を振った。



最初は落ち着いていて、物静かな子かと、思いきや明るく笑顔が多い子だった。

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