red_rose
赤薔薇


過去の自分の言葉の羅列を眺めて、私はふふと笑った。

幼さを宿すそのウタに、只目を細める。



「馬鹿ね、私は、今も昔も」


自分の身体に、呪い[まじない]を施して、それを拠り所にするなんて。


そう想いながら、私は赤を重ねる。

白い足首の先、赤いペディキュアを何度も重ねた。



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