イケメン教官に恋をした。

~ 第九章 ~ 嫉妬深い…私。

泣いている先生を優しく抱きしめたけど

やっぱり人一倍嫉妬深い自分にとって

好きな人に忘れられない人と自分を重ねられるのは嫌だった。許せなかった。

顔が似ていてもどこかでその女性には勝てない気がした。何年も想い続けられている女性のようにはなれないと思った。

もし私が心の広い人間だったら先生を支えられる。

でも私は心のせまい人間だから先生を支えられない…。

好きだけど…ごめんなさい。先生…。

と心の中でつぶやいた。
もう涙が枯れるくらいずっと泣いていた。

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