私とキスと横恋慕。
私と浮気と終止符




家に帰り、まっさきに自分のベッドに飛び込む。



「ハァ…」


自然とため息が漏れた。




今ごろ美羽は桐山に別れを告げたりしているのかな。


桐山は……やっぱり別れるだろうか。


それとも本当は美羽のことが好きで、別れないって言うかも。



あー、もうやだ。

桐山の気持ち全然分かんない。



ただひとつ分かったことは

桐山には好きな人がいた…

いや、今もいるかもしれない、ってこと。

私はまだ、横恋慕を続けなくてはいけないということ。



「チャラ男め…」



私は歯を食いしばって、涙を流さないようにしたけど、

緩んだ涙腺からは簡単に涙がこめかみを伝った。






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