私とキスと横恋慕。




「そんなに不幸になりたいなら、今犯してやろうか。」


「嫌……」


「にしても可愛い顔してんな。

桐山は本当抜け目ねぇっつーか…。」


「きり、や…ま…」



飯島が私のブレザーのボタンをちぎっていく。



「桐…山……」

















覚悟を決め、目をつむった時、私たちがいた教室の扉が勢いよく開かれる音を聴いた。



「来やがった。」


飯島は私の上からどき、不気味な舌なめずりをした。





「テメェら…」


桐山は今まで見てきた中で一番冷たい目をしていた。









「一人残らずぶっ殺す」






< 167 / 277 >

この作品をシェア

pagetop