【完】『ふりさけみれば』

4 運命の出逢い


幾日かして。

愛の帰国祝いの小さなホームパーティーが、田浦にある結崎なぎさの家で開かれた。

結崎なぎさの他に恵里菜と梨沙、あとは吉岡はるかが参加。

京都からは力が来た。

力と愛は初対面で、あとは一慶とみなみの結婚式か、または一慶の葬儀で顔を見知っている。

結崎なぎさがみのりの遊び相手になり、乾杯が始まる頃には、みのりは遊び疲れて眠っていた。

「結崎さんすみません、みのりの遊び相手になってもらっちゃって」

「いいのいいの、私も子供は大好きだから」

みなみはたまに、みのりの様子を見ながらパーティーに加わっている。

主役の愛は。

なぜか吉岡はるかと意気投合し、ダンスの本を書くことで話がまとまり始めていた。

いっぽう。

これも奇妙な組み合わせながら。

梨沙はどういう訳か結崎なぎさに気に入られ、梨沙が担当する日曜日の番組に、ゲストで出る話で盛り上がっている。

みなみは力と恵里菜を探した。

すると。

互いに端と端にたたずみ、一人でそれぞれオードブルのチーズをつまんでいるのである。



< 282 / 323 >

この作品をシェア

pagetop