【短編】恋愛事情
少し寝ていたか、外が明るくなっていた。

横でうとうとしている、彼女の秘めたる部分に再度、唇を寄せた。
やはり恥ずかしがる彼女を宥めながら、すぐに潤うそこへ自身の熱を沈めた。

今度は、大丈夫そうだ。


深く繋がったあと、動きだすと、彼女から艶めいた声が漏れる。

この声にすら反応してしまい、早くイキそうになる。


俺が果てると、彼女もくったりとして一緒に眠りに落ちた。






目覚めると、彼女の姿がなくなっていた。

俺の身体には、彼女の感触が残っている。






仕事へ向かおうとしたら、彼女からメールがきた。

『無事に起きれましたか?』

相変わらず、気遣う内容だ。

俺は、彼女へ返信する。
『なんとか、大丈夫。
もしよかったら、これからも会ってもらえるかな?』と…


彼女からの返信は、『大切にしてくれる?』以前、メールだけのときに、大切にするから、会ってほしいと伝えていた。

俺からの返信は、『もちろん、大切にするよ。』だ。







それから、八年付き合っている。

仕事の都合で会えない年もあったが、謝る俺に、いつも気遣いのメールをくれる彼女。




そんな彼女を欲して、常に欲求不満だ。



もっと会いたい…








出会い系サイトでこんな出会いをするなんて、思ってもみなかった。
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