愛を探して・・

✡✡英志サイド②


英志・・サイド

今日は、他社の会社の社長と
会う約束を終わらせ
夕方会社に戻り、
俺は、春樹とエレベータに
向かうと
受付の女が、客をエレベータに
案内していた

すると‥‥
いきなり、女の体がふらついて
倒れる!と、思ったときに
女の体を支えた。

直ぐに抱き上げると
びっくりするぐらいに
綺麗な顔をしていたが
その顔色は、血の気もなく
医務室に連れて行った。

うちは、社員の子供の為に託児所と
産業医を置いていた。
子供は、体調を崩すことが多いから
春樹が、考えたことだ。

だから、産業医に診せた。
貧血とあまり食べていないのでは
ないかとの話しだった。

俺が、送るから
それまで、寝かせておくように言って
社長室に戻った。
春樹は、
「彼女、大丈夫でしたか?」
「貧血と食べてないみたいだ。
今から連れて帰る。
もう、仕事ないよな?」
と、言うと
春樹は、びっくりしていたが
「はい、今日はなにも
ありませんが‥‥
英志、会社の娘だから
変なことするなよ。」
「あぁ、大丈夫だよ。
    じゃ、帰るな。」
と、言ってでた。

春樹は、英志の態度に驚きを隠せなかったが
彼女が、倒れる時の
英志の動きは早かった。

あんなに人に対して無関心な
人間なのに‥‥
春樹は、英志がこれを気に
変わってくれたら
と、思っていた。

今まで、愛情もなく育った英志だ。

人の温かさ、優しさを知って欲しい
そう、考えていたのだ。
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