先生に、あげる。


そんなある日のこと。


医師に告げられたのは、咲織の命がもう残り少ないということだった。


その話を聞いたときのことはよく覚えていない。


頭が真っ白で、体が何だかフワフワして、これが現実だと、思えなかった。
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