お隣さんはイケボなあなた
13 暗雲



《さて、お送りしたのは今人気急上昇のバンドグループ。僕も彼らのスタイルは結構好きですね》


カナタのラジオを聞くのは久々だ。

会社のノー残業デーがなければ、今日だって今頃まだパソコンとにらめっこしていたかもしれない。

少し聞かない間に、新しいコーナーもできていたし、ツイッターにだって写メはたくさんアップされていた。

もちろん相変わらず顔は出ていなかったけれど。


《みなさんのメッセージ、全部読んでますよ。

これは、さっきかかった曲の歌詞が、恋愛を甘いお菓子に例えたからですかね? 

みなさん、今1番食べたいものを聞かれるメッセージが多いんですけど、こんな時間に甘いもの食べて大丈夫ですか?》

カナタはそう言いながら笑っている。
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