お隣さんはイケボなあなた

≪カナタさん、それ、きっとカナタさんだから許されるんですよ。

俺なんかがやっても「食べ物で誤魔化すな」って怒られるだけですもん≫


相手の男の子が、むくれたようにそう言った。


≪まあ、チョコっていうのは半分冗談で。

やっぱり仲直りしたいって気持ちがあるなら、自分から素直に謝りに行くべきかな。って僕は思いますね。≫


カナタは、ふと真面目な口調に戻ってそう答えていた。



正直に言うと。

まだ千紗の胸はドキドキしていて、二人のトークどころではなかった。

どういうこと?

偶然にしては、重なりすぎてる気がする。
 
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