恋の相手は強引上司
「さっき確認したよね。俺の事すきだっていってくれたよね。だったら
もうちょっと俺を頼れよ俺を信じろよ。俺は何があっても恋実が一番なんだから」

「一馬・・・・・」

「それともほかに好きな人でもできた?」

「違う。一馬が好き。だけど私はいつもどこかで一馬に似合う彼女なのかな。
こんな地味で可愛げがない女でいいのかなとか私と付き合っているって
わかったら周りにどんな顔されるのかなって・・・・人の目ばかり気にしてて」

「だからさ~そういうの全部ひっくるめて俺がちゃんと守るって言ってんの。
俺がそういう恋実の不安を受け止めるって何度も言ってるよね」

一馬の手が私の頭をゆっくりと撫でた。

その手の温かさに私は自分の気持ちの小ささを謝った。

だけど一馬は笑顔だった。

「何があろうと堂々としてればいいから後は俺にまかせな」

私は何度の頷いた。

「ところで・・・・どうしますか?恋実さん」

「えっ?」

「このまま区役所いっちゃってもいいの?」


「そ・・それはちょっと・・・。やっぱり・・・・順番ってもがあるから・・・・
テレサさんからもらったドレスきてみたいし・・・・それからじゃダメかな?」

「じゃあ~~フィアンセってことで・・・いいね」

「は・・はい」

上目づかいで一馬を見ると「でもその婚姻届けの空欄は埋めておいてよ」

と言うと再び車を走らせ

結局区役所にはいかずマンションへと帰った。
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