恋の相手は強引上司

あなたの恋を実らせましょう

更衣室に行くと猛ダッシュで着替え逃げるように売り場へと向かった。

「はあ～～～～」

いつもなら淡々とこなす仕事も今日に限っては緊張で動きもかなり鈍くなっていた。

ため息交じりに布を取っていると

「おはよう～ございま～す」

と名取の元気な声が聞こえた。

「おはよう～～」

「あっ。そうだ真壁さ～ん。今日課の朝礼があるそうなので
売り場朝礼はないって課長が言ってました」

え？みんなに言うってまさか・・・・朝礼で？！

「へ～～そうなんだ」

気のない返事をしたが内心バクバクで口から内臓が飛び出そうになった。

「なんかあるんですかね？異動でもないし・・・誰か退社するのか？
それとも・・・・課の誰かの結婚報告？」

「へっ？」

結婚って言葉に反応して変な声を出してしまった。

「どうしたんです？変な声出して」

「なんでもない・・なんでもない。そう～課の朝礼ね。了解」

突っ込まれないよう大人しく開店準備を進めた。
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