恋の相手は強引上司
「いや、全員参加で親睦会っていうならいいよって言ったんだよ」

「は~~」

すると目をパチパチさせた名取が

「そうなんです~~。真壁さんも参加するなら課長もOKって言うんですよ~
真壁さ~~ん。行きませんか?いや、いきましょう~よ~」

と擦り寄ってきた。

あんたたち私が飲み会嫌いなのわかってるでしょ?って睨むが

私の一声で行けるか行けないかが決まるとあって

私の睨みなど屁と思っていない。

「私そういうのは・・・・」

と助けを求めるようにチラリと一馬を見るが・・・・

げっ!

顔色一つ変えずに課長の顔して助ける気などさらさらなさそうだ。

しかも課長は一歩前にでてくると営業スマイル全開で

「僕は真壁さんとゆっくり話してみたいって思ってたんだ」

「え?・・・は・・はなし?」

おいおい何言ってんの?この人

ゆっくり話してるじゃん。電話でだってメールでだってお約束の様に

それはもう日課のように

「え~~?真壁さんだけずる~い。私には言ってくれないんですか?」

すかさず名取の猛アタックが入る。

だが課長は私の返事を待つかのように名取の言葉をスルー

ちょっとこれってお前も来いよってこと?
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