恋の相手は強引上司

好きになるには理由があった?!

「あはははは~~」

「笑いすぎ!」

「ごめん・・・っぷっ・・でもさ・・・うぐっつ」

「そもそも一馬が降りる時にあんなこと言うからじゃない!」



二人でジャングルジムのてっぺんに登ってしばらく景色を見ていたが

さすがに長時間、鉄の棒の上に座ってるとお尻が痛くなる。

そろそろ降りようかと視線を下に向け

どうやって降りようか考えていた。

梯子を下りる要領で下りればいいけど一度向きを変えなきゃいけない。

小学生なら俊敏に動けるが・・・・

さすがにアラサー女子がジャングルジムを俊敏に下りるというのは

少々イタいし・・・・できないと思う。

私はゆっくりと向きを変えながら「もう・・・降りるね」といいながら

一つ下の段に足を伸ばそうとした。


すると本気で言ったのかそれとも冗談なのか・・・・

「次は夜景を見ながらここでキスしよう」と言われ

驚いた私は足を踏み外しそうになって

「むんぎゃ~~」と奇声を上げてしまった。

運よく一馬が私の腕をつかみ足が乗るように引き上げてくれたお陰で事故は免れたが

一馬にはそれがツボだったらしく

笑いが止まらなかったというわけ・・・・・

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