恋の相手は強引上司
あんなに強引だったのにへこむって

私そんなにキョドってたかな。

たしかに心を開いてはいないかもしれない。

だって・・・正直言って今も信じられないんだもん。

なんで私なの?

私のどこがいいの?って

「ねえ・・・・どうして私と付き合うと思ったの?」

「え?いまさらその質問?俺の気持って全く伝わってない?」

一馬の肩がかくっと落ちた。

「だって付き合うきっかけなんて私の名前から来てるとしか思えないんだもん。
それに私いままで恋愛ってしたことないから、すべてが初めてでドキドキの方が優先して
気持が追いついていかないの。一馬の事嫌いじゃなし、一緒にいて楽しいけど
自分でもどうしたらいいのか・・・・・」

これが正直な気持ちだった。

自分から好きになったわけじゃなくて初めて会ったその日に

いきなり恋人になろうだもん・・・・

恋愛初心者じゃなくても戸惑う。

しかもルックスがよければ尚更戸惑う。


でも言った後に少し後悔した。

もしかしたら失礼な言い方したかもしれないって・・・・

一馬がどんな顔をして私の話を聞いていたのか見るのが怖くて

下を向いてると

ふ~~っと聞こえるくらい大きく息を吐く音が聞こえた。

きっとあきれてんだろうな・・・・・

私もちょっとへこみそう・・・・
< 79 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop