君のそばで会おう ~We dreamed it~



「どうした?
誰か、待ってるの?」


想太がそう聞くと美咲はカフェの方に顔を向け、そして想太の腕を掴んだ。


「部長、一緒にオフィスへ帰りましょう」



「でも、俺もコーヒー買って行こうかと思ってんだけど」



「あ、部長、私のこれ、これ飲んでください。

早く、行きますよ~」


想太は、慌てている美咲の先に見えるカフェを覗き込んだ。
昼休みというだけあって店内は混んでいる。

すると、オープンテラスの隅の方で立ち話をしている可南子が見えた。
想太は身を乗り出して可南子が話している相手を確かめに行こうとしたら、美咲に腕をひっぱられエレベーターの方へ連れて行かれた。


「ねえ、さっき、朝倉さんがいたよね?」



「え、あ、はい・・・」



「誰と話してた?」



「あ、いや、さあ・・・」


想太は分かっていた。
可南子は男と話していた。
それも、とても親しげに・・・



< 110 / 246 >

この作品をシェア

pagetop