君のそばで会おう ~We dreamed it~

想太は可南子の手を取り、小学校の裏口へと向かった。


「15年前と変わってなければ、ここから学校へ入れる入口があるはずなんだけど」


想太はいたずらを企む少年のような顔で、前を歩いている。


「ビンゴ」


そう言って、想太は嬉しそうな顔で私を見た。


「想ちゃん、本当に大丈夫かな・・・
無断で学校に侵入するって、もし、見つかったら警察に捕まったりしない?」



「大丈夫。

その時は、逃げればいいんだから」



「もう・・・」


生真面目な可南子だったが、今日は目をつぶった。
想太が楽しいならそれでいい。

校庭は月明かりと外の歩道の街灯のせいで、思ったよりは明るかった。
想太は校庭にある朝礼台に座って、学校をぐるっと見渡した。


「全然、変わってないな・・・」


想太は上着を脱いで朝礼台へ投げた。
そして、一目散にうんていの方へ向かって走った。

可南子は想太が投げた上着の砂を払い、綺麗に畳んでそこへ置いた。





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